過去ログ - 七海千秋「夜を視るもの、セブンス・シー」
1- 20
20:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/10(火) 17:13:24.51 ID:wphzehrio
来てたか!
多分時間帯が悪いだけだじゃないかな
良ssなんだし夜に投下すればいい・・・と思うよ?


21:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/10(火) 17:33:16.63 ID:yIyU3iWMo
見てるぞ
あなたの書くダンガンロンパが大好きです


22:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:25:10.63 ID:Y9ro4OEgo
>>20>>21 ありがとう。もう少し書いたので投下してみます




23:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:25:54.87 ID:Y9ro4OEgo

 ――放課後。俺はある教室の前に立っていた。普段は使われていない空き教室。けれど、今ここには”超高校級の相談窓口”七海千秋がいるはずだった。

 七海は、某ゲームの悪魔を模したカーディガンを羽織った、いつも眠そうな顔をしている女の子だ。彼女は”超高校級の相談窓口”……まあ、言ってみればカウンセラーのような才能を持っているらしい。

以下略



24:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:26:23.52 ID:Y9ro4OEgo

 ……俺は、自分のコンプレックスのことを相談するつもりでいた。最近、罪木との関係が上手くいっていないのも、俺が彼女を避けているからだ。”才能研究”の時間までサボるようになって、このままではせっかく特別枠で入れてもらった本科の籍を剥奪されてもおかしくない。

 正直、相談してどうなることとも思えなかったが……”超高校級の相談窓口”なら、そんな俺の想像なんて軽く越えてくれるかもしれない。そんな風に思ったのだ。

以下略



25:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:26:52.39 ID:Y9ro4OEgo

――そこに広がっているのは、一面のゲームセンターだった。

 薄暗い室内を、筐体の明かりがぼんやりと照らしている。教室をゲームセンターに改装している、のではない。大きさも、間取りも、天井の高さも全く違う。まるでどこでもドアで飛んだかのように、全く違う空間につながっているとしか思えなかった。

以下略



26:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:27:23.41 ID:Y9ro4OEgo


 大声を出したことでこちらの存在に気づいたのか、クマのぬいぐるみがゆっくりとこちらを向く。そこで初めて見えた、黒い側の顔には、赤い瞳がまるで意志が宿っているかのように爛々と輝いていた。

「……ん? ああ、やっと来たんだね、日向クン」
以下略



27:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:27:50.55 ID:Y9ro4OEgo

「――ダメでちゅ! 日向クン、逃げてくだちゃい!」

 と、モノクマの背後から宇佐美先生が叫んだ。よかった。どうやら、まだ息はあるらしい。やけに舌っ足らずなしゃべり方が気になったが、今は置いておくことにしよう。

以下略



28:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:28:19.22 ID:Y9ro4OEgo

「クソッ! おい、こっちだヌイグルミ野郎!」

 モノクマのターゲットがこちらであることを確認すると、俺は廊下を一目散に駆け出した。少しでも元の教室から離れて、宇佐美先生の逃げる時間を稼がなければ。そんな俺の思惑を知ってか知らずか、モノクマは短い足を素早く動かして、俺に遜色ないスピードで後ろを追いかけてきていた。

以下略



29:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:28:48.42 ID:Y9ro4OEgo

「え…………?」

 けれど、それは一向に浮かんでこなかった。そう言えば、俺は裏門から帰ったことはなかったかもしれない。けれど、そもそも交番がどこにあるのかさえ思い出せなかった。

以下略



30:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/10(火) 19:29:16.94 ID:Y9ro4OEgo

 けれど、いくらそう思っても。何故か、裏門を通ることはできなかった。すぐ目の前に見えているし、足も動き続けているのに。

(まるで……ここに見えない壁があるみたいに……)

以下略



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