過去ログ - 七海千秋「夜を視るもの、セブンス・シー」
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42:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:07:20.37 ID:edPteRABo

投下します。


43:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:07:57.28 ID:edPteRABo

 さっきから、意味不明なことばかりが続いて。もうこれ以上はなにもないだろう、そう思っていたのに。七海に連れて行かれ、先ほどの教室についた俺を待っていたのはさらなる不条理だった。

「……おい、なんなんだよお前は! 宇佐美先生はどこだ! 先生をどこへやった!?」

以下略



44:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:08:27.38 ID:edPteRABo

「いやいや、これが宇佐美先生だって? そんなの信じられるかよ!」

「もう……しょうがないなあ。ねえ、ウサミちゃん。一回だけ、日向くんに見せてあげて?」

以下略



45:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:09:01.75 ID:edPteRABo

 そう言った瞬間、目の前からうさぎのぬいぐるみが消えた。そして、代わりに立っていたのは、俺のよく知っている宇佐美先生だった。ただし、格好はさっきのぬいぐるみと同じで、エプロンとスカートしか身にまとっていない。

 なんというか……肌色の面積が多くて、目のやり場に困る格好だった。

以下略



46:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:09:32.11 ID:edPteRABo

「……で、これが七海の言う『この世界のほんとのこと』ってわけか。宇佐美先生が実はウサギのぬいぐるみで、お前と一緒に似たようなぬいぐるみ野郎と戦ってるっていうのが」

「うん……だけどね、それだけじゃないんだ。いろんな話がありすぎて、どこから話せばいいのかわからないけど……ねえ、日向くんは左右田くんの夢って知ってる?」

以下略



47:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:10:02.40 ID:edPteRABo

「はあ?……ここが宇宙船の中、だって? そんなこと急に言われて信じられるかよ!?」

「うん、信じられないよね……でも、信じてもらうしかないんだ。だって本当のことだから」

以下略



48:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:10:31.56 ID:edPteRABo

「……ないよね? だって、この学校の外は存在しない、から……この世界には、この学校しかないし、人間も日向くんたち15人しか存在しないんだ」

「……なんだよ、この世界、って……」

以下略



49:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:11:12.97 ID:edPteRABo

 その後も、彼女は淡々と説明し続けた……この世界の真実、とやらを。俺は混乱しきっていて、口を挟む事もできず、ただそれを聞き流していただけだった。

 SFも顔負けの最終戦争と、宇宙船と、仮想現実の話を。

以下略



50:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:12:14.51 ID:edPteRABo

「なんで”冷凍”って言葉が出てきたかっていうと……普通に生きていたんじゃ、寿命までの間に人間が住める星なんて見つかるわけない、ってわかってたから」

「だから、君たちの体は冷凍保存されている……いわゆるコールドスリープってやつかな?”超高校級の生物学者”色葉田田田くんが作ったんだ」

以下略



51:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:12:50.58 ID:edPteRABo

「日向くん達、”超高校級”の生徒15人は、未来に残るべき希望としてこの船に乗り込んだ」

「入学当時までの記憶しかないのは……この世界が仮想空間で、何度も繰り返していることを知ってしまったら、いくら記憶はリセットされるとはいえ、その事実に耐えられなくなる人も出るかもしれない、と思ったから」

以下略



52:1 ◆tA781uCnfc[saga]
2013/09/11(水) 18:14:31.27 ID:edPteRABo


「結果的に、そんな心配は必要なかったけど……問題は別のところからやってきたんだ。」

 七海がそう言ったとき、ウサミはなにか言いたげに長い耳をピコピコと動かした。
以下略



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