105:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:55:48.64 ID:qgOebLqx0
高木「私の言葉でストレスの限界に達した彼は倒れ、そして今も眠り続けている」
高木「『夢で会話をしているのではないか』という予想は、ストレスによって意識が落ちる事を考えて辿りついた結論だよ」
高木「何しろ、私があの言葉を掛ける直前まで、彼と会話をしていたのだからね……」
一息に話すと、社長は俯いてしまった。
プロデューサーさんが倒れた責任を感じているのだろう。
しかし、責められるべきは社長一人ではない筈だ。
小鳥「社長。さっき『引き金を引いてしまった』と仰いましたよね?」
高木「ああ……」
小鳥「つまり、ストレスの原因は社長だけでなく『私達』にあると……そういう事ですね」
高木「やはり気づいてしまうか……」
覇気のない声で、私の言葉を肯定する。
それから、僅かに顔を上げて。
高木「音無君の言う通りだよ。けれど、この事を彼女達に言ってはならない。分かってくれるね?」
小鳥「……はい」
そう言われると頷くしかない。
事務所の皆の精神状態は、お世辞にもいいとは言えないのだ。
美希ちゃんを筆頭に、プロデューサーさんが倒れた事で全員が心を痛めている。
千早ちゃんに至っては、弟さんの事が思い起こされた所為か、数日塞ぎ込んだほどだ。
そこに『プロデューサーさんが倒れたのは私達の責任です』なんて、追い打ちを掛けるような真似ができる筈もない。
小鳥(せめて、もう少し落ち着いてから……)
真実を告げるのは、プロデューサーさんが復帰してからでも遅くはない。
小鳥(……嘘を吐くのは気が重いけど)
後から真実を教えるというのもそうだが、今はもっと酷い嘘を吐いている。
それは『プロデューサーさんはもう目を覚ましている』というものだ。
目的は二つある。一つは、あの子達の心に掛かる負担を減らす為。
もう一つは……嫌な言い方になるが、プロデューサーが入院した程度で活動できなくなる事を防ぐ為だ。
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