110:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 02:02:29.25 ID:qgOebLqx0
小鳥(社長はああ言っていたけれど……)
二人きりになった室内で、私は物思いに耽る。
考えるのは、社長の言った『すぐに自分の問題に気づく』という言葉だ。
小鳥(本当に、そうなるのかしら……)
あの優しいプロデューサーさんが、私達を『ストレスの元凶である』と認識できるのだろうか。
それができないから、こうして眠り続けているのではないか。
嫌な考えは加速してゆき、私は最悪の事態を想像する。
小鳥(プロデューサーさんは、きっと……)
いつまでも、夢の中で迷い続ける。
同じ記憶を繰り返して、傷付いてしまうだろう。
小鳥(それでも……)
また、彼の笑顔が見たいから。
皆の中心で、笑って欲しいから。
だから。
小鳥(たとえ目を覚まさなかったとしても、私だけは……)
この人の傍に居よう。
そう思って、彼の左手を握りしめる。
小鳥「私は、ずっと待っていますから……」
最後に小さく呟いて、私も席を立つ。
そして、夕日の射しこむ病室を後にした。
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