32: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/13(金) 14:50:10.11 ID:Srb3bFtoo
静かに病室に入る。
いつの間にか来ていたおじさんと、
担当医の先生だけが中に居た。
その真ん中に、呆けた顔の、清水谷先輩。
「先輩………」
「竜華…………!」
感極まり、先輩に駆け寄ろうとするも、
暗い瞳をしたおじさんに阻まれた。
「……えっと」
「ああ、大丈夫ですよ。少し休んでいて下さい」
何か言いかけた先輩の言葉を遮って、
担当医の人が私達に向き直る。
「すこし、別室でお話しましょうか」
通された部屋で聞いた話は、
おばさんの絶望した笑みも、
おじさんの暗い瞳の理由も、
何もかもをわからせてくれた。
そして、私達を、悲しみに突き落とす事実であった。
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