過去ログ - ちひろ「プロデューサー行使券」【安価】
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74: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/09/21(土) 05:47:32.50 ID:WxGkhwce0

P「……」

P(あまり大きな映画館じゃないけど、結構空席が目立つな……いや、逆に小さいから空席が多いのか。
  まぁ、いるとしても俺達も含め男女の二人連れしかいないが……)


フッ


P(照明が落ちた……一番後ろの席でも、案外見やすいかな)

奏「始まるね、Pさん」

P「あ、あぁ……ポップコーンはここ置いておくからな」

奏「わかったわ」

P(予告もつつがなく進み、もう一段の照明も消されてしまった。そして、本編が流される)

P(邦画だった。各種の広告で見た事も無く、原作があるのかもわからない無名の映画だ)

P(主人公は容姿端麗なキャリアウーマンだ。彼女の特徴は、悪く言ってしまうと仕事以外の事を知らない。
  恋愛など眼中に無く、仕事が己の意義であり義務である。そう信じて疑わない程に仕事一筋の女性であった)

P(しかし、彼女は仕事で重大なミスを犯す。予期し得ないミス、多大なる損失。
  何がいけなかったのか、自分は完璧にこなしていたはずだった)

P(その損失の裏を探るうち、彼女はそのミスが仕組まれた物だと知る。
  彼女の才能、容姿を妬む同僚に彼女は貶められたのだ)

P(その事を追及する前に、彼女は会社を追い出される。今まで仕事でしか自分の価値を見いだせなかった彼女は、
  その価値を奪われてしまったのだ。彼女はただ、無気力に打ちひしがれていた)

P(茫然自失。彼女は公園のベンチに座り、着る意味も無いスーツを着て、ただぼうっと虚空を眺めていた)



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