過去ログ - ジオン女性士官「また、生きて会いましょう」学徒兵「ええ、必ず」
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52: ◆tK49UmHkqg[saga]
2013/10/06(日) 03:01:40.08 ID:TlS2R9dP0

「まぁ、キリの言うとおりだな。エリック、これからは多少、チビッとくくらいの心がけの方が、返って丁度いい。思う存分、漏らせ」

「な、なぁ、この際だから言っておくけど、俺のそのおもらし設定はほんとにどうにかならないのか?漏らしたのは最初の戦闘の一回だけなんだぞ?」

「やっぱり一回漏らしてたのかよ!」

その言葉を聞いたキリが、そう叫んで大笑いを始めた。それを聞いたエリックが急に顔を真っ赤にして怒り出す。

「お、おい!キリ!今のは、ちが…違わないけど…!おい、そんな大声で!」

「ははは!おい、みんな!こいつやっぱり漏らしてたんだってよ!」

キリはわざとらしくさらに大声で、ラウンジに響き渡るようにそう叫ぶ。

俺は、ラウンジにいたほぼ全員に、安堵とそしてかすかな笑みが広がるのを見た。

キリ、お前…

「お前!ふざけんなよ!」

エリックがいきり立ってキリに掴みかかった。キリはそんなエリックの両腕を捕まえてケタケタ笑いながら器用にいなしている。

「エリック、やめなよ!」

「まったく、落ち着けって」

俺とウリエラで後ろからエリックを羽交い絞めにしてキリから引きはがす。

「ふざけんなよ!お前らだって今日はオムツはいてるんだろうが!」

まぁ、確かに、今日みたいに長丁場の戦闘や訓練が予想されるときは、ノーマルスーツの下にオムツをはくのはパイロットとしてごく一般的な常識だ。

それと、漏らすかどうか、はまた別問題だが…

「はいはい、そこまで。エリック、気にしないでいいのよ。さっきアレクも言っていたけど、怖さを知っている人間でないと戦闘で生き残れないわ。

 あなたの恐怖感は、戦場においては毒であると同時にあなたを生かすための薬でもあるんだからね」

中尉が見かねたのか、そういってエリックをいさめた。エリックは、恥ずかしいのかなんなのか、顔を真っ赤にしながらシュンとして

「わかってます…すみません…」

と肩をすぼめた。うーん、ちょっとこれは、やりすぎなんじゃないか、キリ。

「まぁ、気にすんなって。こんなときだ。まずは、生き残ることを考えよう」

「あぁ、すまない、アレックス」

俺がそういってやったら、エリックは本当に申し訳なさそうに、俺にも言ってきた。

こいつはまじめなんだかなんなんだかわからないが、戦闘が始まるまでには復調してくれることを願ってるよ。

 俺はそう思いながら、中尉をチラっと見やった。彼女も俺の視線に気が付いて、目が合う。彼女はニコッと俺に笑顔を見せてくれた。

そう、そうだな。今はとにかく、明るさを保つことだ。運よく前線から一時的に離れることができている。

この機を生かして、士気を高めて、生存率を上げておかないと、恐らくこの後の戦闘は連邦のモビルスーツ部隊の本隊が出て来てさらに厳しくなるだろう。
ここにいる連中のどれだけが生き残れるか…先週、中尉との話でも言ったが、3、4人がいいところ、という俺の見方は変わっていない。

ウリエラに、中尉に、エリックにキリ、か。これで、4人。こいつらだけでも、なんとか生き延びさせてやりたい…

4人の中に、俺が入っている必要は、ないのかもしれない。中尉、あなたとの約束を果たせなくても…。


<ガッザザッ!司令部より緊急入電!司令部にて…ギレン総帥閣下が戦死!繰り返す、ギレン閣下が、戦死!

 以後の指揮は、キシリア中将閣下が執る!総員、司令部の指示に従い戦闘を続行せよ!繰り返す…>



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