過去ログ - ジオン女性士官「また、生きて会いましょう」学徒兵「ええ、必ず」
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◆tK49UmHkqg
[saga]
2013/10/07(月) 15:12:19.81 ID:7/qYN4WS0
「くそ!なんて数だ!」
補給と補修を終えた俺たちは再び、戦場へと戻っていた。だがそこは、先ほどの統制され、組織的に敵を迎撃出来ていた戦場ではなかった。
総大将の戦死が、こうも簡単に戦場を揺るがすなんて…いや、これは、後任のキシリア閣下の手腕の程度だと言わざるを得ない。
有機連携と兵器の特性、完全にコントロールされていた戦闘エリアが、もはやめちゃくちゃだ。上からの指示も場当たり的。
そのうえ、敵はさっきの旧式の量産型や戦闘ポッドなどではない。連邦でも最新鋭に近い、モビルスーツ部隊が展開してきている。
<ケイス!左翼に敵機!警戒して!>
<やつら、こっちを狙ってる!隊長!回避していいですか!?>
<あぁ、ダメ、コンラッド、間に合わない!>
<コンラッド!下へ逃げな!アタシが相手をしてやる、連邦め!>
<アレク!キリを援護!ウリエラはアレクのバックアップに回って!エリックは私のそばを離れないように!>
「了解!行くぞ、ウリエラ!」
<うん!>
俺はコンラッドめがけて突進してくる敵のモビルスーツへ威嚇射撃を行いながら接近する。
敵機は俺の銃撃をさらりとかわすと、照準をこちらに合わせてきた。よし、食いついてくれたか!
「ウリエラ!頼む!」
<任せて!>
俺は敵の照準をすれすれでかわしながら自分にさらにひきつける。もっと、もっとだ、こっちへ視線を向けろ!
俺の軌道を追って、敵のモビルスーツがマシンガンを構えて方向を変えた。今だ、ウリエラ!
俺がそう意識した瞬間、ウリエラのザクがマシンガンを発射した。連邦機は機銃掃射をまともにくらって、装甲を引き裂かれて完全に動かなくなった。
<敵、撃墜!>
<た、助かったよ、アレックス!>
「ウリエラ、ナイスだ!コンラッド、すぐに次が来るぞ!編隊を組みなおして備えろ!」
<ちっ!下方から新手3!>
ケイス隊長の声が聞こえた。
くっ…連邦が底なしなんて、上手く言ったもんだ…落としても落としても沸いてきやがって…この物量は、確かに底なしだ…!
俺の機体のそばを、ピンクのビームが飛びぬけていく。くそ!ビーム兵器を携行してやがる!
<敵のビームに気をつけて!>
中尉が叫ぶ。応戦しようにも、敵との距離はかなりある。これで撃ち合ったところで、射程も弾の速度も遅いマシンガンで対抗できるようなものではない。
「中尉!敵との距離を詰めないと危険です!」
<…ダメ!持ち場を維持して!でないと、戦場が余計に混乱する!>
分かってる、だが、そんな悠長なことを言ってる場合でもないだろうに!撃たれてるんだぞ、こっちは!俺はそう思いながらも回避行動を維持する。
こっちから撃ったところで無駄弾になる。やつらがこっちの有効射程内に入ってくるまでは、逃げの一手を取るほかにない。
敵はそれでも、当てる気があるのかないのか、無造作とも取れるひどい精度でこちらへの射撃を続けてくる。
…おかしいぞ、あいつら?なんだ、この感触。あいつらからは、敵意は感じられるが、もっと別の何かも感じられる。
こいつら、俺たちを落とそうって気はないのか…?それなら、なんのためにここまで執拗に撃ってくる…?!
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