過去ログ - フィアンマ「それで、いつ結婚するんだ?」オッレルス「げほっごほっ」
1- 20
10: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/14(土) 01:43:30.43 ID:6pkUO+Df0

「お前とあの出来損ないを、新しい世界に二人で取り残してやる」
「……、」
「もう誰もヤツを浚えない。ヤツも、誰かを助けに行くことはない。
 お前を見る他なくなるだろう。さながら二人のアダムといったところか」

それは、楽園から人を追放する原罪の宿りの誘惑に等しかった。
蛇、或いは悪魔の甘言により、女は誑かされ、禁断の果実を手にする。
そうして人は天の国を追われ、死して罪なき身になるまで戻ることを禁じられた。

「お前が力づくで出来損ないの周囲の人間を排除するリスクは高い」
「………」

緑の瞳。
見つめていると、どうしようもない悪魔の心が首をもたげる。
今の状況では、いつかオッレルスと別れる日が来る。それが自然。
今は魔神オティヌスを止めるという名目で共に行動しているのだから。
離れてしまえばオッレルスは自分を忘れるだろうし、シルビアと結ばれるかもしれない。

フィアンマの左手が、拳を握った。

一度だけ深呼吸をして、彼はオティヌスを見つめる。
自分と彼女が立っているこの場所だけ、時間が止まっている様な気がした。






「約束内容を、確認させてもらおうか」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
269Res/119.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice