過去ログ - フィアンマ「それで、いつ結婚するんだ?」オッレルス「げほっごほっ」
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24: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:03:44.74 ID:EnwevT3d0

『下女すなわちメイド』は、イギリス王室に仕えるメイドだ。
魔術師としての力量、メイドとしての所作、真っ当な人格性、この全てが必要とされる。
そのため、通常、修行の際には世界中の貴族の家へ奉公へ出、自らを研磨する。
シルビアもその例に漏れず、今はオッレルスの家に仕えている訳だった。
一年後には別の家、それも国の違う家に行くのだ、と彼女は言う。

『さみしいな』

そんな言葉が出る位には、オッレルスはシルビアが好きになっていた。
一緒に過ごしたのはまだ一ヶ月程なのだが、期間など関係なかった。
前述の通り、オッレルスは自分の力で何かをしたことがなかった。
故に、初めて自分で作った人間関係が、酷く心地よかった。
加えて言えば、同じ年頃の少女と話したのは、彼女が初めてだった。

初恋という表現が、最も正しいだろうか。

少し勝気な彼女の笑みが、好きになった。
怪我をして、痛みを堪える、少し泣きそうな顔も。

ずっと一緒に居たいと思った。
けれど、やはり世界の"流れ"はオッレルスの思った様にはならない。


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