過去ログ - フィアンマ「それで、いつ結婚するんだ?」オッレルス「げほっごほっ」
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26: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/15(日) 13:04:15.71 ID:EnwevT3d0

家が潰れ、オッレルスは自分の人生を自ら選択することになった。
幸いにして幾ばくかの金を持たされてたたき出されたため、生活は出来た。
シルビアと過ごしながら、彼は少しずつ魔術を学んでいた。
どこかの宗教組織に頭を下げて魔術師として登用してもらうのも悪くない、と思った。

多くの知識を学び。
沢山の魔道書を読み。

その熱意はやがて、『魔神』と呼ばれる魔術師の頂点の一つにたどり着ける程の力になった。
何万年かに一度と言われる、『魔神』になるための儀式を履行する、その日。

『シルビア、君に話がある』
『ん? 話?』

魔神になれば、誰にだって認めてもらえる。
そうすればきっと、彼女と結婚しても許されるはずだ。
明確な告白こそしていなかったが、オッレルスとシルビアは、紛れもなく恋人だった。
性行為に耽ったその夜明けに話を持ちかけられ、彼女は首を傾げる。
プロポーズをしようとして、けれど勇気が出ず。

『……帰ってきたら改めて』
『? そう。ま、頑張んなさいよ』

もし、魔神へ達することが出来たなら。
区切りとして、彼女に結婚の申し出をしよう。

そう、思っていて。



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