過去ログ - フィアンマ「それで、いつ結婚するんだ?」オッレルス「げほっごほっ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/09/14(土) 01:41:32.79 ID:6pkUO+Df0
『君は動き回り、それでも目立たない様にしてくれ。ステルス性の確認をしたい』
オッレルスの言葉を思い返しながら、フィアンマは学園都市の街中をゆっくりと歩いていた。
空っぽの右袖を指先で弄り、お祭り気分の学生を眺める。
いくつかの戦闘風景を目撃することもあったが、参加をするようなことはない。
全ては流れゆくままに。やったことといえば、上条が死なない様にちょっとした手助けだけだ。
あの少年さえいれば、いくらでもこの世界はやり直すことが出来る。そんな気がする。
「……ん」
日差しが眩しい。
オッレルスは今頃、雷神トールとでも交渉を開始しているかもしれない。
ディナーの最中のオッレルスの様子を思い返す。唇を噛んだ。
渡したくない。
フィアンマの感情を総合的に一言で表現するのなら、これが正しいだろう。
彼は、オッレルスを独占したかった。より正確に言うなら、彼の優しさを。
「………、」
勿論、この世界は大切だ。
自分に優しくしてくれたオッレルスという存在が、それ以上に思えてしまっただけで。
無論、自分に彼の行動や考えを制限する権利はない。
同性である以上、何がしかの色仕掛けで篭絡することも不可能。
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