過去ログ - フィアンマ「それで、いつ結婚するんだ?」オッレルス「げほっごほっ」
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[saga]
2013/09/15(日) 21:00:28.44 ID:yZDU3I1O0
『シルビアや他の人員ならばともかく、俺様の体調不良など気にしてどうする』
『どちらかというと、君が一番の戦力なんだけどな』
『途中で裏切り、或いは逃亡するなどという考えはないのか?』
『んー……とりあえずは無いよ』
『ほう』
理由は、と問いかける。
嘘を見抜く自信があるだとか、そういうことかと考えた。
或いは、自分が裏切ってもさしたるマイナスにはならないだとか、そういう文句。
結果、彼の口から出てきた言葉は、想像とはまったく違うものだった。
『私は、君を信じているからね』
薄い笑みと共に、そう言われた。
計算や思惑は感じられなかった。
単純に魔神の領域に存在する彼の考えが自分には読めないだけかもしれない。
しれないのだが、その言葉は、表情は、フィアンマにとって嬉しいものだった。
それと同時に。
いつかこれが失われると考えただけで、吐き気がした。
心の底から、世界を救えないと確信したより余程、恐ろしいと思った。
本物の怪物であるアレイスターに対抗したよりも、余程、よほど。
『………本気で言っているのなら、お前は馬鹿だな。
知識面ではなく、人格面での意味合いだが』
『よく言われるよ。馬鹿なお人好しだとか、散々言われてきた』
今まで色々とやってきたし、喪ったものも沢山あって、今でも後悔していることが沢山ある。
それでも、それなりに得られたものもあるし、後悔していないこともあるんだ。
後者の中には、フィアンマの命を助けたことだって、含まれているんだよ。
多少の策謀が含まれているとはいえ、一度助けた存在には幸せで居て欲しいと思うのが常じゃないか。
そんなことを言った彼は、どこか歪んでいる。
普通、自分が引き金を引いた第三次世界大戦でどれだけの犠牲が出たかを思えば、そんなことは言えないはずなのに。
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