過去ログ - 京子「ごらく部が監視されている」【完全版】
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233: ◆gYscp9wNvQ[saga]
2013/09/14(土) 07:55:13.15 ID:1FNBzH6K0
あかりはなんだかとても悲しくなってきた。

あかり(向日葵ちゃん、好きだよぉ)

言えない。こんなに近くにいるのに、言えない。こんなに好きなのに、この想いを伝えられない。

もう二度と会えないと思っていた。でも今やこんなに近くにいる。自分のすぐ目の前で眠っている。

手を伸ばせば届きそうな距離。だけど・・・

あかり(やっぱりあかりには無理だよぉ。何も言えない。金メダルを取った時の某水泳選手も
    こんな気持ちだったのかな・・・)

あかりの目には涙が溢れてくる。

あかり(わっ、ダメ!)

あかりは慌ててあくびをするふりをして涙をごまかした。誰も見ていないのに何やってるんだろうと
おかしくなって少し笑った。

あかり(あかり、何やってるんだろう・・・。欲張りすぎなんだよね、きっと。
    もう会えないと思ってたのに、今こうして一緒にいられるだけで幸せなんだよ。
    だから、つ、つつつ付き合いたい、なんて思わないで、今のままで良いんだ、今のままで・・・。
    今まで通り友達として仲良くできれば、それでいいよ。
    だ、だって、向日葵ちゃんがあかりのこと好きになってくれるわけ無いんだから・・・)

あかり(う、うぅぅぅぅ)ポロポロ

あかりの目からは大粒の涙がこぼれてくる。今度はさすがにあくびではごまかせそうにない。

あかりは泣き顔を隠すために、かばんを抱きかかえてそこに顔をうずめる。

そしてそのまま息を押し殺して泣いている内にまた眠ってしまった。


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