過去ログ - 灰原「工藤君は私のものよ!」 灰原’「いいえ、私のものよ」 コナン「!?」
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365:名無し[saga]
2013/10/04(金) 23:16:58.62 ID:Jt7oK3MS0
蘭「アハハ、からかうとムキになるところも変わってないんだから」

新一「フッ、そうだな!アハハハハハ」

2人「アハハハハハハ!」

蘭「ハァー……ねえ新一、最後にお願いがあるんだけど」

新一「……なんだ?」

蘭「最後に、抱きしめてほしいの」

新一「……」

蘭「それ以上の事はしなくていい、お願い」

蘭「思い出の私に、諦めをつけさせてあげて」

新一「……わかった」ギュッ

今この時、時間が戻る。

黒の組織と戦っていた頃か、もっと前の心なのか。

確かにお互いを想いあっていたあの頃の気持ちに、今この瞬間2人は戻っていた。

蘭「……ねぇ新一?」

新一「何だ?」

蘭「あの頃、私の事……好きだった?」

新一「……当たり前だろ、バーロー」

新一「世界中の誰よりも、な」

蘭「……ありがとう」スッ

2人は離れた後一瞬見つめあい、そして…

蘭「じゃあね、新一」ニコッ

新一「ああ、じゃあ元気でな。蘭」ニコッ

2人「ありがとう……」

2人「さようなら」バタンッ

静かに蘭が部屋を去る。

お互いの顔に涙は無い。

ただ清々しさと……今まで胸を占めていたものが消えた喪失感が、2人の中にいつまでも残っていた。

部屋に一人残った新一は、天を見つめながら寂しげな笑顔を浮かべて佇んでいた。

月が雲に隠れ、闇が辺りを包むまで、ずっと、ずっと……。


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