48: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/16(月) 03:51:01.64 ID:Csght9Kio
「そう。黒井社長もああ見えて根は悪い人じゃないよ。
むしろ誰よりもアイドル業界のことを考えてるからこそ、厳しい言葉を浴びせるのさ」
凛は目を閉じて、Pの言葉を消化する。
「アイドル業界に……誰よりも……本気……」
「黒井社長にああ言われるということは、逆に俺たちは期待されていると捉えることもできるのさ」
「期待……されてる……」
凛はゆっくり目を開けて、微かに笑った。
業界最大手の社長に期待されている――そう聞いて何も思わないほど感情の乏しい凛ではない。
「つまり、立ち止まっている暇はないってことだね」
「そうさ、トップアイドルになるまでな」
トップアイドル――その言葉を出した刹那、凛の瞳孔の奥に力が宿る。
「プロデューサー、私、全力で、駆け抜けてみせるから」
Pはその碧い瞳に、吸い込まれていきそうな感触を覚えた。
――これからも隣で私のこと、見ててね――
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