753: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:34:19.48 ID:5W8IVjQro
「みんな、まだ、私のこと憶えててくれたんだね」
「そりゃそうだろう。アメリカでの活躍ぶりは海を越えて伝えられていたし、
それに、これほどセンセーショナルな娘を忘れることはないって」
754: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:35:45.92 ID:5W8IVjQro
ゆっくりと腕を組んで告げる。
――お前はもう、日高舞を超えたと云っていい――
755: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:37:43.02 ID:5W8IVjQro
「でもバックダンサーにCGプロ全員を動員してくれるなんて、社長随分と太っ腹だね。
今回はCGプロ公演じゃなくて、名目的にはあくまで私――凛の単独でしかないのに。ノーギャラだよ?」
「まったくだ。ま、社長ならではの祝賀会ってところだろ。
756: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:38:58.17 ID:5W8IVjQro
状況を想像して、凛は若干気の毒になった。
「なんかちょっと可哀想なことしちゃったかも」
「なーに、後進にとって、今回はいい経験になるさ」
757: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:40:19.41 ID:5W8IVjQro
――
開演の時刻、舞台上では、それぞれ日本アイドル界のトップを張っている、卯月、未央、加蓮、奈緒が一堂に会している。
758: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:41:56.03 ID:5W8IVjQro
「準備運動は、懐かしいナンバーから始めましょう!」
「うんうん、『お願い!シンデレラ』行っちゃうよ!」
759: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:43:22.80 ID:5W8IVjQro
が、やおら凛はPを向き、出しなに彼の耳元へそっと手を添え、
「そうだプロデューサー、……三箇月だって。ふふっ……」
760: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:44:19.45 ID:5W8IVjQro
一瞬のタイムラグを経て、Pが驚愕する。
わざわざ今それを云うか。凛め、タイミングを狙ってたな。
「おまっ、土壇場でプログラムから激しいナンバーを減らした理由はそれか!」
761:finale ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/29(日) 23:45:55.35 ID:5W8IVjQro
「もちろん。
762:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/29(日) 23:46:53.28 ID:5W8IVjQro
平安時代、人々は歌(和歌)で恋のやり取りをしていました。
そんな人間模様を渋谷凛の世界で描いたら――と云う作品は、ひとまず、これにて終わりです。
長い間お付き合いくださってありがとう。
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