8: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/09/15(日) 00:07:23.71 ID:dTdgwxAZo
「特にお前は事務所が初めて抱えた……いや、俺が初めて担当したアイドルだからな、感慨もひとしおだ」
Pは黒いレース手套がはめられた凛の手を取って、同じく上下に振る。
激しいダンスで上気した彼女の頬が、さらに赤くなるように見えた。
「ちょ、ちょっとプロデューサー、終わったばかりなんだから落ち着かせてってば」
「あ、すまんすまん。つい、な」
「んもう、どっちが保護者なんだかわからないじゃない」
軽く非難するように見えて、しかし満更でもなさそうな言い種ではあった。
「はは、面目ない。ほら、タオルとOS-1だ」
水色のクロスと経口補水液を寄越しながら破顔するPにつられて、凛も笑顔になる。
ほっと、安堵の色も混じっているように見え、そこにはクールなBランクアイドルの面影はなく、あるのは年相応の少女のあどけない顔。
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