過去ログ - P「俺にしか貴音が見えない」
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28:以下、新鯖からお送りいたします[saga sage]
2013/09/15(日) 08:42:10.58 ID:KoVYOW1+o
「なあ、貴音の家って今どんな状態」

「わたくしの家ですか?」

「そーそー。朝起きてその格好で慌ててたんだろ?」

「はい……着替えようにも謎の視線や声がして……」

「それで、どうした?」

「響に電話しても……」

「……このくだりは聞いたな。家出るときは?」

「……その……」


服をつかむ力が強くなる。どうやら思い出すのは怖いのかわからないが、せっかく早く追い出されたことだし貴音の家に尋ねても誰も気づかないだろう。
貴音も俺ならば良いということで貴音の家に行くことになった。ただ、ここらママチャリで行くのは苦労した。そして、見世物としてジロジロ見られた。とくに後ろの貴音に集中した。
よっぽどその怪奇現象を独りで味わうのが怖かったようで貴音の家は鍵がかかっていなく誰でも入れる状態だった。貴音は俺の後ろから服の裾をつかむ。そうつかまれると動きづらい。
幸い誰にも侵入された形跡はなく、下着や服そして通帳等には手が出されていなかったようで、ただ家を飛び出た時、慌てていたのかバニースーツから着替えた服だけが無造作に床に落ちていた。その服を真っ赤な顔の貴音が回収して洗濯機に突っ込んでいた。
それをじいーっと眺めていると「あなた様はいけずです」と言われた。なぜか知らんけどときめいてしまったのは内緒である。




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