512:1[saga]
2013/10/06(日) 00:50:20.38 ID:ZoSo9QQQ0
右京「実は僕たちが隼人くんの危険を察知出来たのはこのお姉さんのおかげなのですよ。
きっとお姉さんはあの世でキミの危機を知って僕たちにその事を伝えに来たのでしょう。
恐らくこれはご両親の祈りが神に通じた、これこそまさに奇跡と言えるでしょうね。」
武弘「そんな事が…」
513:1[saga]
2013/10/06(日) 00:50:48.89 ID:ZoSo9QQQ0
そして隼人少年の誕生パーティーも終わり、右京とカイトは俊雄とその義妹を家まで
送り届けるその道中の事であった。
右京「一つ気になる事があります。」
514:1[saga]
2013/10/06(日) 00:51:31.73 ID:ZoSo9QQQ0
右京「何故あの家出少女は僕たちを選んだのでしょうか?
警察官なら都内だけでも4万人近くいます、それだけの警察官の中で何故あの少女と
面識も無い僕たちであったのか疑問に思いませんか?」
カイト「いや…そういうところはファンタジーだと思ってくださいよ。」
515:1[saga]
2013/10/06(日) 00:53:30.78 ID:ZoSo9QQQ0
カイト「つまり何が言いたんですか?」
右京「僕が言いたいのはあの少女に僕たちの事を教えた存在…恐らく僕たちの事を
知っている幽霊かもしくはそれと同等の存在がいるという事ですよ!
しかし残念ながら僕にはそのような知り合いは見当も付かなくて…
516:1[saga]
2013/10/06(日) 00:54:00.59 ID:ZoSo9QQQ0
そんな時だった、前方から歩いてくる人物がこちらに手を振ってきた。
その人物に俊雄や義妹も同じく手を振った。
俊雄「お義父さん!」
517:1[saga]
2013/10/06(日) 00:54:34.81 ID:ZoSo9QQQ0
俊雄「ところでお義父さん、どうしてわざわざこんなところまで迎えに来たの?」
俊介「実は大事な話があってな、お前の母さんである伽椰子さんが近々施設から出てくるそうなんだ。
それで話というのは…」
518:1[saga]
2013/10/06(日) 00:55:14.01 ID:ZoSo9QQQ0
右京「そうですねぇ、確かに俊雄くんに母親を許せと言うのは酷な話です…しかし…」
俊雄「…」
右京「俊雄くん、お母さんと一度だけ会ってあげてください。」
519:1[saga]
2013/10/06(日) 00:55:46.70 ID:ZoSo9QQQ0
それから俊雄たちと別れた右京とカイトは警視庁への帰り道、旧佐伯家の近所にある
老人養護センターである親子の光景を目にしていた。
勝也「母さん、ここでの生活はどうだい?」
520:1[saga]
2013/10/06(日) 00:56:15.56 ID:ZoSo9QQQ0
吉川「幸枝さん、アンタはまったく…せっかく子供さんが来てくれたのに
そんな蔑にして!それじゃ碌な死に方をしないぞ!」
幸枝「余計なお世話さ、私はもう病室へ戻るよ。」
521:1[saga]
2013/10/06(日) 00:57:02.66 ID:ZoSo9QQQ0
カイト「いいですね、俺も子供に囲まれたあんな老後を迎えたいや。」
右京「まだ若いのに随分と先の事を仰いますね。」
カイト「ハハ…」
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