過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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◆D4iYS1MqzQ
[saga]
2013/12/08(日) 18:18:35.39 ID:aT3ibvxwo
さやか「……あ、うん!」
声をかけられて、さやかちゃんはハッと我に返ったみたい。
マミさんはわたしが抱えていた。さやかちゃんがわたしの前にしゃがむとき、
一瞬、目が合ったけれど、お互いに疑問顔だった。
さやかちゃんがマミさんを抱き上げた。
わたしはそこで、ギクリとした。戦いの最中は感じなかったけど。
何気なく、軽々と、マミさんが抱き上げられるのを見て、ようやく。
さやかちゃん、ほんとに契約したんだね……。
わたしは、心配なのかな? それとも、うらやましいのかな?
よく分からなかった。目を上げれば、もう一人の自分がいて、やっぱり契約している。
破れた壁から差し込む月明かりが、夢みたいで、わたしは思わず自分の顔に触れた。
怖かったのも、不安なのも、自分の気持ちではないみたいで、よく分からなかった。
さやかちゃんが立ち上がった。もう一人のわたしの方を見ている。
わたしだけが座ったままだと気付いて、慌てて立ちあがった。
そんなわたしを待っていたように、もう一人のわたしが口を開いた。
魔まどか「ここにいると、警察の人が来ちゃうよ……その前に場所変えよう?」
わたしはさやかちゃんと顔を見合わせたけど、何も言わなかった。言えなかった。
この場の主導権は、彼女が握っていた。わたしたちは、黙って従うしかなかった。
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