過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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21: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2013/09/21(土) 00:56:42.27 ID:CSALNAICo

マミ「そこまでよ!!」

私の思考を断ち切るように、鋭く凛とした鈴の音のような声が響き渡った。
狭く薄汚れて黒光りする通路に、場違いなまでの輝かしさだ。

マミ「キュゥべえをいじめるのはやめて!」
マミ「いったいあの子が何をしたって言うの?」

そう言われて私はハッとした。別に罪悪感に駆られたわけではない。
まどかが連れてきたほうのキュゥべえをマミに見られたら……と思ったのだ。
けれど。

未来QB(僕ならここだよ、暁美ほむら)
未来QB(いまマミに見つかったら、ややこしくなるだろうからね)

上を見上げると、ちょうどマミからは死角となる位置に収まっていた。
私はほっと胸をなでおろす。この程度で借りを作ったとは思わないけれど。

マミ「あなた、確か転校生の……暁美、ほむらさん、だったかしら?」
マミ「魔法少女だったのね……それでそっちは……って、ええっ?」

下級生の、しかも初日に学校をサボったような転校生の顔と名前が一致するなんて、
と、私はくだらない感想を無感動に抱いた。
まどかについては、もう、とりあえず顔合わせ、と思うしかない。

マミ「鹿目まどか、さん……ありえないわ。私、ちゃんとチェックしたもの」
マミ「あなたが魔法少女だったなんて、ありえないわ。気付かないわけが!」

なぜか怒った調子で、マミはまどかを睨みつけた。まるで裏切られたかのような顔。
私のことは眼中にないようだ。なら、立ち止まっている意味もないわね。

ほむら「用が無いなら……」

腰を落とし、地を蹴って猛然と駆けだす。
丸一秒ほども遅れて、マミは慌ててマスケットを構えたけど、
私は即座に時間停止を発動した。静止したマミを、そのまま抜き去る。

ほむら「先に行かせてもらうわよ」

横を通り抜けざま、言葉を締めくくる。
まどかを残していくのは悪いけど、マミと話し合いでもしててもらって……。
と、思いを流したとき。

魔まどか「ああっ、待って! ほむらちゃーん」

場違いに響き渡った声に、私は思わずつんのめりそうになった。
まどかが動いてる!? 彼女も私と同じ能力を持ってると言うの!?

……いや、当然か。彼女も時間を巻き戻す願いを契約にしたんだから。

ほむら「……っそこにいなさい!」


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