過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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245: ◆D4iYS1MqzQ[saga]
2014/01/19(日) 00:24:00.59 ID:kqMykASno

その日の夕方から、私たちは共同で魔女退治をする事になった。

効率を上げるためには分散した方が良かったのに、誰もそう言わなかった。
もちろん、この間のショックはまだあった。全滅の危機が目の前まで来ていたんだもの。
一人で戦うのに抵抗があるのは当然。私だって危なかったから。

でもまどかの前ではどんな魔女も敵ではなかった。置いてきぼりにされた私たちは、
彼女の戦いの後、ゆっくりと顔を見合わせて、脱力して笑うこともしばしばだった。
彼女の周囲に群がる敵だけ倒す、露払いの役目を果たすだけだった。
私はそれで良かったし、マミも特に不満を感じているようには見えなかった。
ハコの魔女との戦いの日から数日経って、私たちは安定して魔女を倒せるようになった。

さやかのソウルジェムは濁るのが早かった。逆にまどかのソウルジェムは今のところ
濁る様子が無かったので、さやかはまどかのグリーフシードをほとんどもらっていた。
彼女――さやかはすこし口数が減った気がする。また何か悩んでるのかしら。

それから……そう。この前まで微妙な距離感を保っていたマミが、急に友好的に、
というより、馴れ馴れしくなっていた。私は、彼女とは距離を保ちたいのに。
保たないといけないのに。でも心は正直で、私はマミと話せてうれしかった。
もういつ以来だろう。彼女の家に招かれて、あの明るいリビングに足を踏み入れた時、
私は不覚にも涙ぐんでしまった。マミが馴れ馴れしくなったのは、いま思えば、
あれからだった気もする。


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