過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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515: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/11/09(日) 23:16:18.93 ID:rEGEV1Wgo

〜まどか視点〜

ボタンに手をかけた時、一瞬ためらった。
今のわたしはまだ、マミさんに何て言ったらいいか分からない。
それでも、何も分からなくても、わたしは動かずには居られなくて。

ピンポーン、という音が迷いを断ち切った。
よしっ、と気合を入れ、手を握りしめる。

まどか「マミさん、わたしです。まどかです」

マンションの廊下は静かだった。返答は無くて、わたしを拒む扉がどっかりと立ちふさがっていた。
わたしは扉を見上げて、じっとして待っていた。

マミ「…………」

いま一瞬、気配を感じた気がした。

まどか「マミさん?」

わたしは扉の奥に向かって、もう一度呼びかけた。
扉に耳をくっつけてみる。

マミ「…………」

夕焼けの中を雲が動いて、わずかな隙間から光がこぼれる。
表札がきらめいて、次の瞬間、静かに赤い空気が震えた。

マミ「どっち?」

聞こえた声。微かな震えがわたしの耳に届いた。
「えっ?」と返したわたしは、でもすぐ聞かれた意味に気付いて、

まどか「あっ、ええと、契約してない方のまどかです!」

ドア越しの会話がつながった。


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