過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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◆D4iYS1MqzQ
[sagesaga]
2014/11/09(日) 23:16:18.93 ID:rEGEV1Wgo
〜まどか視点〜
ボタンに手をかけた時、一瞬ためらった。
今のわたしはまだ、マミさんに何て言ったらいいか分からない。
それでも、何も分からなくても、わたしは動かずには居られなくて。
ピンポーン、という音が迷いを断ち切った。
よしっ、と気合を入れ、手を握りしめる。
まどか「マミさん、わたしです。まどかです」
マンションの廊下は静かだった。返答は無くて、わたしを拒む扉がどっかりと立ちふさがっていた。
わたしは扉を見上げて、じっとして待っていた。
マミ「…………」
いま一瞬、気配を感じた気がした。
まどか「マミさん?」
わたしは扉の奥に向かって、もう一度呼びかけた。
扉に耳をくっつけてみる。
マミ「…………」
夕焼けの中を雲が動いて、わずかな隙間から光がこぼれる。
表札がきらめいて、次の瞬間、静かに赤い空気が震えた。
マミ「どっち?」
聞こえた声。微かな震えがわたしの耳に届いた。
「えっ?」と返したわたしは、でもすぐ聞かれた意味に気付いて、
まどか「あっ、ええと、契約してない方のまどかです!」
ドア越しの会話がつながった。
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