過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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◆D4iYS1MqzQ
[sagesaga]
2014/11/24(月) 12:44:42.91 ID:QILcM5jzo
ほむらはグラスを持ち上げて、揺れる水面を見つめた。
一口飲んで、テーブルに戻す。
ほむら「そもそも……リーダーなんて必要ないし、私がそれになるなんて絶対に無いわ」
「どうして?」とさやか。ほむらは面倒臭そうに首を振った。
ほむら「私はまどか以外、眼中に無かった」
ほむら「今まで数えきれないほどあなたたちを使い捨ててきたのに、いまさら虫が良すぎるでしょう」
さやかが口に水を含む。ごきゅ、と喉が鳴る。
杏子がピザを噛みしめる。カリカリという音が止まらない。
ほむら「まどかを救う邪魔になるとき、さやかをためらわず殺そうとしたこともある」
ほむら「まどかと杏子の命を天秤にかけたときは、すこしも迷わなかった」
ほむら「この時間軸だってそうなの。ワルプルギスの夜にあなたたちが皆殺しにされたとしても……」
ほむら「私はまた、何食わぬ顔で、あの教室に紛れ込むのよ」
二人は黙って聞いていた。
さやかがテーブルにグラスを下ろした。
さやか「――あんたがそこまでまどかに入れ込む理由は?」
さやかの目はまっすぐにほむらを見ていた。
ほむらは目を逸らした。小さな声で答える。
ほむら「……ある、約束を果たすためよ」
さやかは納得した様子ではなかったが、それ以上追及しなかった。
ほむらは身を乗り出して、先を急ぐように続けた。
ほむら「私のしたことが正当化されるわけじゃないの。もう後戻りできないの」
ほむら「はっきり言っておくけど、もしまたワルプルギスに勝てなかったら、そのとき私は」
ほむら「すぐに、即座に、この世界を切り捨てるわよ」
杏子「好きにしろよ。変な気を遣ってんじゃねえ」
ほむらは黙り込んだ。目を上げて、杏子を見る。
杏子は呆れた顔で言った。
杏子「あたしにこういうこと言われたの、初めてじゃないよね?」
杏子「あたしはあんたの救いなんか求めてない。調子乗ってんじゃねえぞ」
さやかも投げやりな様子で言う。
さやか「いいじゃないのよ、自分勝手で。あんたの大事なまどかを守り通せばさ」
さやか「どうせあたしは残機ゼロ、リセット不可の人生ですよーだ……」
でも、とさやかは言葉を切った。
ほむらを正面から見て、強い口調で言う。
さやか「舐めるなよ。あたしたちだって、守りたいものくらいあるの」
さやか「何かを守りたいと思ってるのは、あんただけじゃないんだよ。ねえ、ほむら」
さやか「――あたしたちにも、守らせなさい」
ほむらは手で顔を覆った。
ほむら「あなたたちは何も分かってない。もう手遅れなのよ」
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