過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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574: ◆D4iYS1MqzQ[sagesaga]
2014/11/30(日) 20:11:32.49 ID:OHhEZXqNo



帰り道、さやかの前にほむらが現れた。
さやかは眉間にしわを寄せ、口をとがらせて、ほむらを睨みつけた。

「全部知ってたのね、悪趣味なヤツ。あたしの反応を見に来たってわけ?」さやかはイラついた様子で言った。
「あなたはどうするつもりなの」ほむらは否定せず、淡々として聞いた。「どうもこうも無いわよ」投げやりな返事。

さやか「あたしはもう全部受け入れたの。魔法少女として、戦いの運命を受け入れたのよ」
さやか「だから、いまさらこんなの……何ともないわ」

ほむら「そう…………、あなたはマミとは違うのね。強がりだとしても、立派だわ」
ほむら「でも今回の件ではっきり分かったでしょう。あなたが、本当は誰の為に契約したのか」

さやか「は?」

ほむら「上条恭介の手を治したい……、そう願ったあなただけど、本当の願いは、そうじゃなかったはずよ」
ほむら「その願いは手段でしかなかった……、あなたの本当の願い、目的は、上条恭介を手に入れること。そうでしょう?」

向かいあう二人の間に、奇妙な沈黙が降りた。ほむらはさやかをじっと見つめていた。
さやかは目を閉じて黙っていたが、やがて小さく肩をすくめた。

さやか「バカじゃないの?」

軽く言い放って、ほむらの横を通り過ぎようとする。しかしその肩をほむらの手がつかんだ。
「放せよ」と、さやかは鬱陶しそうに言った。ほむらは放さなかった。「認めなさいよ」

さやか「何なのよ!!!」

さやかは叫んだ。激しく肩の手を振りほどいて、ほむらに向き直る。
ほむらは無感動な瞳をしていた。さやかは拳を握りしめて、その瞳を睨みつけた。

さやか「くっだらない問答に付き合ってる気分じゃないのよ! ええ、認めたげるわよ! 恭介のこと好きだもん!」
さやか「だからどうしたってのよ! アイツの手は治ったんだから、何も悪くないでしょ! あたしに何が言いたいのよ!」
さやか「もう今日はほっといてよ! あたしはマミさんみたいに弱くないし、これくらい、何でもないんだから!!」

ものすごい剣幕だった。しかしほむらは相変わらず無表情だった。口を開いて、
「じゃ、やっぱりあなたは自分の為に契約したと、認めるのね」ほむらは静かにそれだけを聞いた。
さやかは一瞬、ほむらに殴りかかりそうに見えた。唇をぎゅっと引き結んで、こらえ、次の瞬間パッと踵を返した。
そのまま背を向けて歩き去っていく。ほむらは追いかけなかった。うつむいて、小さくつぶやく。

ほむら「やっぱりあなたも私と一緒ね」


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