過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
↓
1-
覧
板
20
578
:
◆D4iYS1MqzQ
[sagesaga]
2014/11/30(日) 20:15:12.12 ID:OHhEZXqNo
投げやりな調子でほむらは言って、仁美に歩み寄った。
無造作に伸びた手が、仁美の制服の胸倉をつかんだ。思わず仁美はその手を押さえる。
カバンが汚い地面に落ちた。ほむらは手を引きよせ、仁美をよろめかせた。
仁美「ちょっと! 放してください」
仁美は驚きから覚めて抗議した。しかし目の前のほむらは変わらぬ無表情だった。
仁美はつま先立ちになり、のけぞった体勢になる。ほむらが顔を近づけてくる。
ほむら「これは交渉ではないわ、あなたに対する命令よ」
ほむら「上条恭介から手を引きなさい」
にゃー、と隅の野良猫が怯えたように鳴いた。
仁美はほむらの手を握りしめて耐えていた。ほむらの手は彼女の首をつかんでいた。
仁美「私たち三人の間の問題ですわ……っ、あなたが介入っ、できるはず、ないですわ……っ」
仁美「こんなことして、何になるって言うの……っ」
ギリギリと首を絞めつけられながら、仁美は必死でほむらの手を握りしめた。
ほむらは信じられない力で仁美を締めつけながら、表情は相変わらず無表情で、淡々と答えた。
ほむら「さやかが幸せになる。その結果、まどかが幸せになる」
ほむら「なんてこと言っても、結局、私のためかしら……。残念ね、志筑仁美」
仁美「まどかさん……? 何の話……っ!」
浮かんだ疑問は、断ち切られる。ほむらの手が上がり首が締まることで。
ほむらの目に光が浮かんだ。見開いた目は仁美を見ていなかった。口を動かして。
ほむら「もう甘いことはしない、私の気持ちが本物だと、示すためにも」
ほむら「あなたに恨みは無いけれど、あなたの行動が、私とまどかの邪魔になるのよ」
ほむら「言うことが聞けないと言うのなら、私はもう、手段を選ぶつもりなんて無い」
ほむら「上条恭介から 手を引きなさい……っ!」
仁美「は、なして……っ!」
仁美の足が地を離れ、ぱたぱたと暴れる。ほむらの瞳に慈悲は映っていなかった。
壁に向かって、彼女を宙づりにつかんだまま歩きだす。仁美の抵抗が弱まっていく。
そのとき。
「――――おいっ、何やってんだよ!!!」
路地に大きな叫び声が響き渡った。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
699Res/552.48 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1379269907/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice