過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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◆D4iYS1MqzQ
[sagesaga]
2015/02/09(月) 23:10:37.28 ID:F4ka5Cmio
二つのソウルジェムを持つまどかが、困ったように笑っていた。
全員ポカンとしていたが、やがてほむらが口を開いた。「……質問してもいいかしら?」
まどかは「何でも聞いてよ」と言った。「じゃ、聞くけど」
ほむら「この世界にあなたが来て、初めて私と出会った場所は?」
まどか「そんなこと? えーと、通学路だったね。いきなり塀に叩きつけられて、びっくりしたよー」
ほむら「私が学校に行ってる間、あなたは家で何をしてた?」
まどか「だいたいは掃除だねー」
ほむら「私と一緒に暮らしてて、あなたが一番許せなかったことは?」
まどか「ご飯がテキトーだったこと!」
まどかは全て完璧に答えた。ほむらの質問は打ち止めだった。「本当に……、あなたなのね?」
「そうだよ」まどかはニッコリとうなずいた。
まどか「わたしも驚いてるの。さっきまで本当に消えると思ってたから」
まどか「あ、それは魔法少女だったほうのわたしが、ってことだけど」
ほむら「……もう、よく分からないわ」
ため息混じりに言いながら、しかしほむらは笑っていた。
このまどかの中には、今まで二人だったまどかが共存している。それは認めざるを得なかった。
まどか「ソウルジェムが二つ。でもわたしは一人。だから流れ込む絶望をちゃんと処理できるようになったの」
まどか「ただ契約するだけじゃダメだったの。わたしが二人いたら、絶望も二倍だからね」
まどか「わたしが一人じゃないとダメだったの。まあ、わたしたちは元々おんなじまどかだったから」
まどか「そんなにおかしな気分じゃないよ。すこし記憶はこんがらがってるけどねー……」
マミ「……ハッピーエンドってこと?」
マミは杏子に聞いた。「あたしに聞くなよ」そう言ってさやかを見る。「あたしだって知らないわよ」
ほむらはフッと笑った。目を閉じて、「まどかが笑ってるから、きっとハッピーエンドだわ」
まどかとほむらは立ち上がった。
さっきまで無人だった通りにはすでに人通りが出来ていた。
避難所が解放され、人々が復興に向けて動き出す。その中で、彼女たちも見上げていた。
やたらとまぶしい光を振りまく太陽と、明るい青空を。
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