過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
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327:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/02(水) 18:06:53.80 ID:l/vGqi6I0

「さて…このラウンドはボクの負けだから…」

狛枝は机に突き刺さった包丁を抜き、ぺろり、と舌で舐めてみせる。

「さっそく、左手から切り落としていこうか」

十神「お、おい」

自らの左手を、掌を上にして置く狛枝。

「まずは…小指かな?」

そして、躊躇いなく包丁が振り下ろされた! ……と思われた。

十神「ま、待てッ!!」

咄嗟に十神が制止する。
間一髪、小指に刃が食い込むかどうかの所で、包丁は止まった。
不思議そうに首をかしげながら、狛枝は問いかける。

「…どうして止めるの? 負けた者が罰を受ける。当然の事じゃないか」

十神「……ッ!」

確かに、その通りだった。
十神白夜には止める理由もなければ、義理もない。
目の前で苗木誠が指を失おうが、自分は痛くも痒くもない。
十神自身が知る十神白夜とは、そういう人間だった。

十神家の正統なる後継者となる為、あらゆる手を使い、肉親ですら蹴落としてきた彼にとっては…自分以外全てが敵だった。
それは、この学園に来てからも変わることはない。彼にとって、他の14人の同級生は…"仲間"などではなかった。
コロシアイという"ゲーム"を楽しむ為に、出し抜き、叩き潰すべき敵にすぎないはずだった。


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