過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
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349:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/10/06(日) 16:02:48.52 ID:lE+JnxTy0

「……けど、朝日奈さんなら来ないよ」

大神「今、なんと?」

「彼女なら来れないって言ったんだ。……だって、今"彼女は動けないから"ね」

そう言うと狛枝は、ピンク色のデジタルカメラを投げ寄越す。
カメラの液晶を目にした途端、普段なら大半の事では動じない大神が、驚愕の声を上げる。

大神「あ……朝日奈!?」

そこに映るのは、椅子に縛り付けられた"超高校級のスイマー"朝日奈葵の姿だった。
写真の彼女は、気を失っているのかうつむいており、表情は読み取れない。
褐色の膝の上には目覚まし時計のような物が置かれ、赤青緑と様々な色の配線がそこから伸びている。

大神「これは、まさか!?」

「そう、ご想像の通り……"爆弾"さ。爆発すればただじゃ済まないだろうね」

大神「き、貴様ァ!!」

狛枝に向かって鋭く伸びる筋骨隆々の腕。だが彼は、身をよじりあっさりと躱す。

「おっと、今ここでボクを殺すのはあまり得策とは言えないよ」

「あの爆弾は手作りでね……ボクなんかが見よう見まねで作ったから、セオリーなんて無視した構造になってるんだ」

「……解除できるのはボクだけだよ」

大神「くっ……望みは何だ?」

大神「殺すなら……我をやれ。朝日奈は……朝日奈は関係ない!」

「……何を勘違いしているのかな。別にボクは、キミや朝日奈さんに死んでほしいわけじゃないよ」

「"希望"の象徴であるキミ達を、ボクなんかが殺せるわけもないしね」

「むしろ望みはその逆、ボクを踏み台にして、キミ達の"希望"を輝かせて欲しいんだ……!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「"闇のゲーム"でね……!」

大神「ゲーム、だと!?」


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