過去ログ - 苗木「ゲームをしようよ。闇のゲームをね……」
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495:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/21(月) 15:17:52.09 ID:9fXAV0Gu0

「そうさ。…ところで戦刃さん、スモークグレネードってまだ持ってる?」

戦刃「?…スモークならあと1個だけあるけど…どうするの?」

「まぁ、見てなって……」

そう言うと狛枝は、戦刃からグレネードを受け取り、おそるおそる通路を歩いていく。

そして、入口から顔を覗かせ……ピンを抜き、大きく振りかぶって裁判場の中に向かって投げ入れた。
…未だに煙で充満する裁判場の中に。
飛翔し、部屋の中央付近で止まった手榴弾は、またしても煙をそこら中に撒き散らす。

すると……

「「「うぷぷぷぷ!!」」」

なんとモノクマは、狛枝達の今いる場所ではなく、グレネードが転がった方へと向かっていくではないか。
一連の動作を目の当たりにして、戦刃もようやく察する事ができたようだ。

戦刃「…! そっか、これって…」

「ご名答。…ボクらを追うためにモノクマが使った"見えない足跡"の正体…それは"音"さ」

「あれだけ大量にいるモノクマも、そのほとんどは実際に操作されているわけではない…いわばただの"木偶の坊"さ」

戦刃「"木偶の坊"…」

「例えば…"働きアリ"をイメージしてもらえばわかりやすいかな」

「働きアリは、一匹一匹が自分で考えて行動しているわけじゃない。たまたま餌を見つけたアリがフェロモンを発することで、そのアリを先頭としてほかのアリ達が列を作るんだ…フェロモンに誘われてね」

そして、この場合の"餌"とは…狛枝達の会話する"声"や、歩く"音"。
カラクリさえわかれば、単純明快な答えだった。
それゆえにモノクマは、狛枝凪斗だけを狙い撃ちにすることができなかったのだ。



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