過去ログ - 男「ダークエルフが倒れている・・・・・・」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/10/08(火) 21:58:04.03 ID:vl0wbEz/0

「............!! ハァ!!」

張りのある声が周囲の空気を揺らす。
それは鍛錬の終了を意味していることにダークは気づく。

男は一つ深呼吸をした後、ダークへと視線を向けた。
そして口元に笑みを浮かべる。

「おはよう。眠れた?」

静かで、そして若干の疲労の色を見せる声だった。

「ああ、おかげでな......鍛錬か?」

「そう、身体は大切な財産だからね」

軽く伸びをしながら近くに置いておいたらしい手ぬぐいで
男は身体を拭く。拭きながらダークの方へと近づく。

「寒くない? 朝はまだ冷えるよ」

「そうだな、少し寒い」

男に指摘されるまで寒さのことを忘れていた。

ダークにとってはそれほどに人間の戦士という存在は大きいものだった。

「俺ので良かったら服があるよ?」

「あ、ああ......では借りさせてもらう」

じゃあ今とってくるよ。そう言って
男はダークの横を通り過ぎて家へと入る。

その時、男からしたたる汗の匂いがダークの鼻孔を駆け抜けた。

「(............ん)」

エルフの男とは違う人間の匂いに、
男の匂いに、ダークは不思議と嫌悪感はなかった。



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