過去ログ - 男「ダークエルフが倒れている・・・・・・」
1- 20
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/28(月) 23:32:12.20 ID:A2CfaDdV0






ダークが本を読み終えたころには日もすっかり真上を向いていた。

「いかん......熱中してしまった......」

ダークはすぐに男の姿を探す。

部屋の窓越しに腰を下ろした男の後ろ姿を目にした。湖を眺めているようだ。




「申し訳ない。熱中しすぎた......」

謝罪をしながら、ダークも男の隣に腰を下ろす。
後ろ姿で見えなかったが、男は釣りをしていた。

「いいよ、あの本は軽い中毒性があるからね」

「たしかに続きが気になって気になって、分かっていても
 分かっているなりの楽しみ方もあって......面白いな」

「へへ、正直だねダークさんは」

「しかし、師匠の話を聞きたいと言った手前、恥ずかしい限りだ......」

「そこは問題ないよ。あの本を出した瞬間から、師匠の話しを
 しているものだったしね。」

「そうなのか?」

「そ、師匠が変わり者って言われていたことの核心でもあるんだよ。あの本は」

「............」

「師匠はね。ウルフルのように世界を旅したいと思っていた人なんだよ
 俺は自分の足で世界を歩いていきたいって......いつも言ってた」

「............」

「でもそれは無理だった」

「......どうして?」

「人間の国には決まりがあってね。その決まりとは外の世界に出てはいけない」

「そんな決まりが......」

「ああ、でもエルフにもあるでしょ?」

「......知ってたか」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
273Res/150.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice