過去ログ - 男「ダークエルフが倒れている・・・・・・」
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[saga]
2013/11/04(月) 20:36:50.73 ID:o9LTbTi00
「まったく、自分で言って忘れるとは」
「なら、そういうダークさんだってお互い様でしょ?」
「う......ぜ、前言撤回しよう」
「ごめんごめん、それじゃあ、教えてくれ」
「分かった。まぁ大したほどのものではないがな」
「そうなの?」
「私達にはな、たしか人間は握手をするのが挨拶だったな?」
「そうだよ。昨日ダークさんとしたやつ」
「エルフの挨拶はな、挨拶以外に感謝や謝罪、愛情表現にも使う」
「万能だね。でも困らない? その、ややこしいというか......」
「心配いらない。エルフは他者の感情を汲み取るのが上手いんだ」
「え、知らなかった......でも、
人間はそうもいかないから、ちょっと厳しいかな?」
「それは大丈夫だ。問題ないぞ」
「え」
男の胸に何かがぶつかった。痛くはなかった。
優しい衝撃。次いで、脇腹を心地良く締めつける力。
暖かい、自分とは別の体温。胸板にかかる微かな吐息。
そんな艶のある白い髪と褐色の肌の存在。
男はダークに抱きしめられていた。
「だ、ダークさん? なにを......し」
「ありがとう」
「へ?」
「ごめんなさい。そして......好きだ男」
「!?」
「私と結婚してくれ」
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