過去ログ - P「ある日突然、俺が美少女になってしまった話」
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[saga]
2013/09/21(土) 00:39:20.96 ID:X/SeOlyx0
「はい、もしもし。今日こそは出社してくださるんですよね?」
『はは……元の姿に戻る気配がなくってですね……』
「このままじゃ律子さんが死んじゃいますよ! 12人の面倒を見てるんですよ!?」
『面目ないです……でも俺でさえ9人の面倒を見れてましたし、律子なら……』
「プロデューサーさんと律子さんを一緒にしないでください! そもそもプロデューサーさんがいないおかげで、アイドルたちのモチベーションもだだ下がりなんですから!」
『やっぱり監督者がいないと、仕事のやる気は落ちるものなんでしょうか……?』
「そのすっとぼけぶりは、まるで本物のプロデューサーさんみたいですね……」
『はい?』
「いいえ、なんでも。それより風邪は治ったんですか? 心なしか元気そうですが」
『はい! じつは風邪薬や寝床を貰うことが出来たんです!』
「貰う?」
『昨日、このままじゃ本当に死にかねないと思ったので、音無さんに言われた通り町に出て、金もってそうなオジサマに声をかけようとしたんです』
「え!?」
『そしたら途中で黒井社長を見つけて、ダメ元で声をかけてみたんですよ。そしたら、風邪薬や食事どころか、家とか生活用品から、果ては名前や戸籍まで貰っちゃいました。いやぁ、話してみると、意外といい人でしたね』
「……あ、あの……もしかして、体を……」
『いえ、アイドルになれば援助してやると言われまして。まあ俺も体を売るなんて嫌ですから、二つ返事で了承しました』
「そ、そうですか。よかった……え、アイドルになった!?」
『アイドルではなく、アイドル候補生です。俺なんかがアイドルになるなんて無理ですって』
「……はぁ。それでプロデューサーさんは、765プロに戻ってくるつもりはないんですか?」
『こんな姿では戻れませんってば。元に戻れるのかどうかわかりませんが……希望は捨てません』
「……あの、もしかして本当に……」
『うわ、黒井社長が来ましたから切りますね! また相談させてもらうかもしれません、765プロをよろしくお願いします!』
「あ、ちょっと……!」
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