過去ログ - P「ある日突然、俺が美少女になってしまった話」
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12:[saga]
2013/09/21(土) 00:41:14.30 ID:X/SeOlyx0



『もしもし、俺です。プロデューサーです』

「プロデューサーさん!?」

『一週間ぶりですね。やっと携帯を返してもらえました』

「あの、昨日961プロから新生アイドルが発表されてましたけど、もしかしてアレって……」

『あ、はい。俺です。俺なんかがテレビに出るなんて、恥ずかしいですね。そのことで相談したくって電話したんです。あんな大々的に発表されて、元の姿に戻ったらどうすればいいんでしょうか……』

「やっぱりプロデューサーさんだったんですね……」

『あれ、やっと信じてくれたんですか?』

「まだ半信半疑ってところですけど……でも私の知ってるプロデューサーさんは、悪戯やドッキリで事務所にここまで迷惑はかけません。その辺りの分別は付く人です」

『それを言うなら、初日に休んだ時から信じてほしかったですね。俺、ここ半年くらいは皆勤だったんですよ?』

「てっきり、疲れすぎておかしくなっちゃったのかと」

『……ひどいですね。まあでも、それで鍛えた体力と、アイドルを見る力でどうにかテレビに出られるくらいにはなったようです』

「歌もダンスもすごかったですね……」

『凄まじいスパルタなんですよ、961プロのレッスンって。学生にはキツイでしょうね。でも一刻も早く携帯を返してもらわないといけなかったので、死ぬ気で習得しました』

「お疲れ様です。でも律子さんを助けてください。仕事が減っていくのに焦って、ずっと働き詰めなんです」

『そのことについて相談なんですが、新しいプロデューサーの手配をしてはどうですか?』

「何度かその案は出たんですが、美希ちゃんを筆頭にアイドルのみんなが猛反対するんですよ。もし新しい人が来てしまったら、プロデューサーさんが帰ってこないような気がするって言って……」

『……あいつら』

「すみません、私が早い段階でプロデューサーさんを信じて、家に泊めたりしていればこんなことには……」

『事務所のみんなに顔を見せるのを渋ったのは俺ですから、自業自得ですよ。でも、そうですか、律子に皺寄せが行っているのなら、なんとかしないといけませんね』

「なにか策があるんでしょうか?」

『とりあえず律子には、焦る必要はないとだけ言っておいてください。実際に仕事が増えれば、律子も落ち着いてくれるでしょう』

「でも、今のプロデューサーさんが765プロの営業なんてしたら……」

『ご心配なく。ああ、でももしかしたらしばらく連絡が取れなくなるかもしれません』

「あ、はい……よろしくお願いします。すみません、プロデューサーさんだって大変なのに……」

『元はと言えば俺のせいです。では、また』





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