過去ログ - P「ある日突然、俺が美少女になってしまった話」
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14:[saga]
2013/09/21(土) 00:42:21.50 ID:X/SeOlyx0



『もしもし、俺です。こんな時間にすみません。寝てましたか?』

「こんばんわ、プロデューサーさん。大丈夫ですよ。それで、どうしました?」

『どうしましょう、俺、捜索願が出されてるみたいなんですけど……』

「ええ、ご実家から電話がありました。本当のことを話しても信じてもらえるわけがありませんから、出社していないとだけお伝えしましたが」

『どうしようかな……ほんとどうしよう……』

「どうもこうも、どうしようもありませんよ。うちの事務所でも、プロデューサーさん死亡説が浮上していますし」

『ですよねぇ……』

「ご両親にメールとかってできないんですか?」

『親父もお袋も、携帯とか持ってないんです。仮に持ってても、メールなんてしようものなら「どこにいるんだ!!」って鬼電されますし』

「……そう考えると、心細いですよね……誰も本当の味方がいないって」

『こんなことを相談できるのなんて、音無さんだけです。音無さんだけが、今の俺の心の支えです』

「う、あ、そ、そんなこと言われると、なんだか緊張しちゃいます……」

『話を聞いてくださるだけで、すごく救われていますよ。本当にありがとうございます』

「こんなことでよければ、いくらでも」

『あの、心細くなったら、また電話してもいいですか……?』

「そんな可愛い声で言われたら、断れませんよ」

『あはは、この姿になってからお願いを断られたことがありません』

「いろいろと不便や葛藤はあると思いますが、逆に稀有な経験だと割り切ってみると気が楽になるかもしれませんよ」

『ええ、おかげでアイドルの気持ちがわかりました。これでプロデュースも捗りそうです』

「根っからのプロデューサー思考ですね……」





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