過去ログ - モバP「遥か時の彼方 まだ見ぬ遠き場所で」柑奈「唄い続けられる 同じ人類のうた」
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28: ◆BHsoERvI06Cm[saga]
2013/09/27(金) 01:27:29.67 ID:wfvV3JBT0

「くは〜……つ、疲れた〜……」

 本格的なデビューを控えてのレッスン漬け。柑奈は、その苛烈さに舌を巻きながらも、なんとか喰らいついていた。
 彼女も歌に自信はあった方だが、やはりプロの目によれば、まだまだ生馴。
 ベテランのトレーナーの指導により、悪い癖を抜き、良き部分は伸ばす。その基本を何度も反復し続ける。
 そんな激務を終え空が暗くなり始めた時間に、彼女は事務所にフラフラと戻って来た。

「あら、お帰り。お疲れさまね、柑奈ちゃん」

 事務所の入り口で、仕事場から戻ってきた早苗とはち合わせた。「早苗さんも、お疲れ様です」と会釈する柑奈。
 ぱっと見は元気そうだが、その裏の疲労具合を感じ取りながら早苗は苦笑する。

「あはは、本当にお疲れみたいね。あたしも、デビュー前のレッスン漬けは苦労したわ。体力には自信があった方なんだけどね」

 そう言って事務所の中に入り、抱えてた袋から飲み物を取り出す。……缶ビールだった。

「あ、柑奈ちゃんも何か飲む? 19歳だからお酒はダメだけど……ジュースも一緒に買ってきてるから」

「いいんですか? じゃあ、お言葉に甘えて、いただきます!」

「うむうむ、先輩おねーさんに甘えたまえ、後輩よ!」



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