過去ログ - モバP「遥か時の彼方 まだ見ぬ遠き場所で」柑奈「唄い続けられる 同じ人類のうた」
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30: ◆BHsoERvI06Cm[saga]
2013/09/27(金) 01:35:18.75 ID:wfvV3JBT0

「そう言う意味では、柑奈ちゃんは割と最初からプロデューサーくんに好意的よね」

「えへへ……実を言うと、今までの路上ライブだとほとんど人が集まらなくて……特に田舎だと、田んぼのカエルだけがお客だなんてこともありましたし」

「おー……苦労してたのねぇ……」

「だから、私の歌をちゃんと聞いてくれて、しかも芸能への道を示してくれて……感謝の気持ちが先立ちますから」

「あらら、なんて健気……単純に、餌付けされたわけじゃないみたね」

「うう……嬉しい事言ってくれるじゃないの、柑奈!」

 いきなり自分の後ろから聞こえた第三者の声に、柑奈は「わひゃあ!!」と声を上げて飛びあがった。
 声の正体はプロデューサー。気配を消して、いつの間にか柑奈の後ろに立っていたのだ。

「あひゃはははははは! か、柑奈ちゃん、驚き過ぎィ!!」

 そんな柑奈の様子を見て、早苗は大笑い。
 彼女は、出入り口のドアが見える向きで座っていた。なので、当然のごとくプロデューサーが帰ってきていたところを見ていた。
 柑奈がそれに気付かないのをイイことに、わざと教えず「どんな反応するのかな〜」とイタズラ心を働かせたのだ。

「さ、早苗さん! もう……人が悪いですよ! プロヂューサーさんも、ホントにビックリしたんですからね!」

 慌てて言葉を噛んだ柑奈に「ごめん、ごめん!」と笑いながら、プロデューサーは謝った。



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