過去ログ - モバP「遥か時の彼方 まだ見ぬ遠き場所で」柑奈「唄い続けられる 同じ人類のうた」
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6:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/19(木) 19:25:05.81 ID:jOc5Vl820

「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!!」

 凄い勢いで料理を平らげている彼女に目を丸くしながら、向かいの席でプロデューサーはコーヒーをすすった。

「ングッ、ングッ……ぷは〜! いや、すみません……こんなに、ごちそうになってしまって……」

「いやいや、いいんだ。ゴハンは基本だからね。しっかり食べておかないと、物事全部裏目に出かねない。しかし……余程お腹がすいてたのかい?」

 どうやら先程歌っていた時の必死の形相は、空腹から来るものだったらしい。
 既に料理のほとんどをその胃に収めた少女は、ポリポリとこめかみを掻きながら答えた。

「あはは……お恥ずかしながら。飛び出す様に実家から出てきたもんで、お金がカツカツになっちゃって……」

「……なにやら複雑そうな経緯がありそうだね……」  

「いえ、単純なものですよ。私は音楽の道に進みたかったんですが、それに父が反対しまして……祖父は賛成してくれてたんですけど。で、半ば強引に飛び出してしまったんです」

 はにかみながら、彼女はそう言った。
 そして、プロデューサーが渡した名刺に眼を落とす。

「CGプロ……知っています! シンデレラガールズっていう、有名なアイドル事務所!」

「そう。で、俺はそこのプロデューサーで……君をスカウトしようと思ってるわけだ」

 それを聞いた途端、彼女はビックリして固まった。
 え? え? と右左を見た後に「私……ですか?」と自分を指さした。

「君で間違いないよ。さっきの歌う姿から、ティンと来るものがあった。どうだろう? アイドルを……やってみないか?」



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