過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅣ -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅣ

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102:1[saga]
2013/11/12(火) 04:05:09.27 ID:14lJSKDJ0
「レミリア。あまり自分を責めないで」
　紫は語りかける。

「確かにこうなってしまったのは私たちの不手際のせい。

103:1[saga]
2013/11/12(火) 04:06:14.57 ID:14lJSKDJ0

　とうとうと涙は頬を伝い、顎先から膝上の手の甲に落ちて小さく跳ねる。
そのくすぐったいような感覚に、ゆっくりと視線を下ろすと、私の両手はパチェの服を力強く握っていて、
こんなふうに服を掴んでいたら生地が痛むと咲夜に怒られるな、なんてどうでもいいことを考えた。

以下略

104:1[saga]
2013/11/12(火) 04:08:39.78 ID:14lJSKDJ0
　声は出さない。意識して嗚咽を上げないようにしていた。
それが何だか意地を張っている子供のような気もしたけれど、私というのはどうしても意地を張らないと生きていけない生き物だ。
プライドの残りカスのような、何とも言えないものを守るために、私は口元を必死で引き締めていた。声だけはあげまいと。

以下略

105:1[saga]
2013/11/12(火) 04:10:21.06 ID:14lJSKDJ0
　八つ当たりなのは分かっている。酷く幼稚だというのも自覚している。

　けれど、感情が止まらない。私はそれを留める術を知らない。

以下略

106:1[saga]
2013/11/12(火) 04:11:29.87 ID:14lJSKDJ0

　実は、私の中には自分自身から少し離れて、冷めた視点で見る私が居て、

以下略

107:1[saga]
2013/11/12(火) 04:12:46.32 ID:14lJSKDJ0

以下略

108:1[saga]
2013/11/12(火) 04:14:06.36 ID:14lJSKDJ0

　この結界の主は、そのシンボルの前に居た。
こちらに背を向け、シンボルに向かって祈り続けている少女のような姿。
そのシルエットは足元と一体化していて、実際にそうなのか、単にそう見えるだけかは分からない。

以下略

109:1[saga]
2013/11/12(火) 04:15:27.35 ID:14lJSKDJ0

　敵ではない。取るに足らない。

以下略

110:1[saga]
2013/11/12(火) 04:16:41.66 ID:14lJSKDJ0

以下略

111:1[saga]
2013/11/12(火) 04:17:51.96 ID:14lJSKDJ0
　北欧神話の主神の愛武器の名に違わぬ次元違いの破壊力。
魔女は一瞬で消滅し、結界の内部の空間は轟音を立てて崩壊した。
それに伴って発生したカミソリのような衝撃波が私の髪を揺らし、紅蓮の炎が私の視界一杯に燃え広がる。

以下略

112:1[saga]
2013/11/12(火) 04:18:59.61 ID:14lJSKDJ0

「終わったの？」

以下略

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