過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅣ -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅣ

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139:1[saga]
2013/12/13(金) 02:41:10.54 ID:n+NUvD9j0

「小さな祈りを叶えれば小さな呪いが、大きな祈りを叶えれば大きな呪いがばら撒かれる。
この世の中を創り給うた神様ってのは、とっても残酷なのよ」

　吐き捨てるように言われた言葉に、まどかは無言で首を縦に振るしかなかった。

以下略

140:1[saga]
2013/12/13(金) 02:42:58.20 ID:n+NUvD9j0
　どうしても、どうしようもなく、世の中は惨たらしい。
きっと、絶望というものが、呪いというものが存在する限り、みんなが幸せになるような世界は絶対に訪れないのだろう。酷い話だ。

　どんなに人のために願っても、その最後は結局絶望しかない。
きっと今のさやかのように、どんどん追いつめられて希望を失っていくのだ。

以下略

141:1[saga]
2013/12/13(金) 02:44:40.65 ID:n+NUvD9j0

「ねえ、フランちゃん」

以下略

142:1[saga]
2013/12/13(金) 02:46:19.33 ID:n+NUvD9j0
　それに、フランが言っていたことも、それが正しいと思ったから聞き入れたのだ。
マミがおかしくなっていくのを目の当たりにしても、それでもそれを背負っていくと言ったフランを信じて。

以下略

143:1[saga]
2013/12/13(金) 02:48:48.61 ID:n+NUvD9j0

「いいわよ。それに、さやかを魔女にしなければいいだけの話だしね」

以下略

144:1[saga]
2013/12/13(金) 02:50:46.33 ID:n+NUvD9j0

「じゃあ、逆にそれって、希望を持ったりすることで消せないの？」

以下略

145:1[saga]
2013/12/13(金) 02:52:19.09 ID:n+NUvD9j0

　確かに人は絶望しやすい。
さやかを見れば、いろいろ悪いことが起きれば、どんどん人の心に良くないモノが積もっていくというのが分かる。
けれど、同時に人はもっと簡単に希望を抱けるものだと思うのだ。

以下略

146:1[saga]
2013/12/13(金) 02:54:57.70 ID:n+NUvD9j0
「どうしてって、マミにはもうソウルジェムがないからよ」

「じゃあ、マミさんの魂はどうなっちゃったの？」

「元のマミの体に還元されたわ。尤も、その魂自体が変容しているけどね」

以下略

147:1[saga]
2013/12/13(金) 02:57:12.50 ID:n+NUvD9j0

　考える人によって答えの変わる問。
まどかにとってそのような問いは経験したことが少ないもので、だから明確な答えが出ないことに
モヤモヤとしたものを心の中に抱いた。
学校で出される問題とは違って、はっきりとした正解がないのだ。

以下略

148:1[saga]
2013/12/13(金) 02:59:02.51 ID:n+NUvD9j0
　そういうフランの顔は、実際自信なさそうだ。
けれど、出来ないと言われるよりはよほどいい。
そう、彼女が契約の瞬間を目撃すればいいのだから。

以下略

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