過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅣ -SS速報VIP

過去ログ - 魔法少女フラン☆マギカⅣ

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486:1[saga]
2014/03/08(土) 02:15:30.52 ID:zCyLW9qA0

「答えは簡単でしょ？　
グリーフシードの『目』を、貴女の右手に結び付けてもらえばいい。
それだけで『移植する』というプロセスが省かれ、さらに元々よりも遥かに高い精度で能力を発動できるわ」

　パチュリーの提案を拒否する材料は存在しなかった。

　どうやら難しく考え過ぎていたようだ。素直にマミの力を頼っていれば良かったのだ。
自分一人でやろうとして空回りしてしまうのは、悪い癖だろうか。
生憎、フランはそこまでしっかりと自分のことを分かっている訳ではない。
仮にそういう癖があったとしても、今まで困難らしい困難に立ち向かったことのない引き籠もりの吸血鬼には、
それを知る場面はなかったのだ。

　一人じゃ出来ない時は、誰かに頼りましょう。
脳内のメモ帳にインプットしておく。

　フランドールはマミを見上げる。

　マミには今の会話が一寸も分からなかっただろう。そんな顔をしている。

　果たしてマミは、自分能力についてどれほど把握しているだろうか？　
否、ほとんど自覚していないに違いない。
何しろ、肝心の【程度の能力】についてマミに語ったことは一度もないからだ。
知りようがないのだ。

　けれど、本能的には理解しているだろう。
言うまでもなく、それはマミ自身の力なのだから。

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