過去ログ - 女「勇者になりにお城に行ったら面接する羽目になりました。」
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59:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/21(土) 22:44:19.92 ID:FHqlfFOAO

姫は泣いた。泣いて泣いて、墓を立てている間もずっと泣いていた。

そして、村人全員の人数を墓を立て終わり、墓の前で二人は手を合わせて祈る。

姫「……」

勇者「…姫様。」

姫「すげぇ、良い人だったんだけどな。」

勇者「そうですね。」

姫「…宿屋の娘さん、可愛かったな。」

勇者「…そうですね。」

姫「…下着の一枚くらい、もらっておけば良かったな。」

勇者「…そう、ですね。」

姫「…勇者も、泣くんだな。」


勇者「…ぅ…く、ぅ…。」

姫「…次は勇者の番だ、沢山泣けよ。」


勇者は姫に身体を寄せてすがるように衣服を掴み、くぐもった声で声を上げる。

姫はそんな勇者の頭を優しく抱き、その黒髪をそっと撫でて行く。


二人の背中は、橙色の夕陽に当てられ、寂しく照らされていた。


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