過去ログ - まどか「安価で1レスSS選手権!!」part9
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404:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/15(火) 23:07:22.06 ID:t9BZAYy4o
     、、
「君は真実を知っているかい?
 なんて、私が言うのもおかしな話だけど。
 巴マミ―――という人間を、君なら知っているだろう。いや、これは失礼だね。知り合いというよりは友人と言ってあげるべきかな。
 彼女がその昔、交通事故に遭ったという話を、君なら数回くらい耳にしたことはあるよね。
 まあ、あれは誰が悪いわけでもない。強いて言えば運が悪い―――それだけの運命だっただけなんだけどね。
 その事故に遭った巴マミは奇跡的に生き永らえた。全くめでたいことだ。
 だけど、巴マミはそうは思わなかった……。巴マミは罪を背負ってしまった。いや、背負うことに決めた。

 両親を助けることが出来なかった罪―――。

 あの時、巴マミはその気になれば両親を救うことが可能だったんだよ。落ち着いて意識を向ければ、間に合うはずだったんだ。
 しかし知っての通り、今現在に至るまで生きているのは巴マミただ一人。
 言うまでもなく、巴マミは両親を救うことが出来なかった。
 その真実を知った巴マミは嘆き、喘ぎ、咽び、絶望した。
 巴マミ―――という人間を、君なら知っているだろう。
         、、
 しかし君は真実を知らない。

 真実を知った巴マミは、本来ならばその絶望から身を滅ぼすはずだった。世界を呪い、自らを恨み、存在するだけで害を成す存在になっていただろう。

       マミ
 だから、真実が生まれた。

 私は巴マミのもう一つの人格。
 彼女の絶望を受け止め、蓄積するだけの呪われた存在。
 私の心には罪の意識が溢れ返っている。そしてそれこそが、私の存在する理由。
          マミ
 さて、君には真実を知らないかと聞いたけど、やっぱり私が聞くのはおかしな話だよね。



 ―――君の目の前には、巴マミである私が映っているんだから。」


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