過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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10:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 19:25:21.37 ID:FkLb1xlW0
翌日昼間。マートは『町』の前で人を待っていた。
魔術士同士でも、協力することがある。
当然のこと、一人あたりの報酬は減るが、生存確率は大きく上昇する。
マートも、何度か他の魔術士と共闘したことがある。
しかし今回は、見知った顔ではなく、初めて会う相手だ。
第一印象は最悪。
なぜなら、その魔術士の男は、待ち合わせより、数時間遅れてやってきたからだ。
マートは短気は損気を肝に命じているが、さすがにこれは長すぎる。
早朝から待っていたのに、もう、朝と昼の境目だ。
マートの苛立ちは頂点に達していた。
「いや〜、すんませんね。あ、自分スケアクロウって言います」
マートはわざと聞こえるようにちっ! と大きく舌打ちした。
この男、まったく反省していないではないか。
いくら自分でも、こういう人付き合いの時のルールは守るぞ、と。
心の中でいらつきが渦巻く。
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