過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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14:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 19:28:43.54 ID:FkLb1xlW0
ぶぉん。
そんな風切音を発して、キマイラの爪がマートの頬をかする。
あと一歩で、マートの片目はつぶされていただろう。
冷や汗が頬から出た血に紛れて流れ落ちる。
スケアクロウはスケアクロウで、数の多い猫サソリに苦戦している。
こうなれば、マートに残された道は一つしかない。
猫サソリは全てスケアクロウに任せて、自分はキマイラに集中するのだ。
まずは、猫サソリとキマイラを振り放す必要がある。
猫サソリの処理をしながら、マートは思考する。
体感時間は長いが現実時間では数秒と経っていないだろう。
ともかく、マートは閃いた。
キマイラの勢いを利用するのだ。
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