過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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15:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 19:29:17.03 ID:FkLb1xlW0
キマイラを一時スケアクロウに押しつけ、距離を取る。
マートの目の前に、廃屋のガレキが佇んだ時、その身はキマイラの方へと翻された。
そして、マートは風の刃をキマイラの体にぶつける。
これは、殺傷を目的とするものではない。
キマイラの注意を自分に向けるためのものだ。スケアクロウとは十分に距離が離れている。
キマイラは激昂し、十分な助走を持って、マートへと突進する。
それこそが、マートの狙いだった。
キマイラの勢いは凄まじいものだった。
猫サソリを軽くけちらし、一直線にマートを狙う。
しかし、いくら速かろうが、いや、速いからこそ、避けるのは簡単だ。
少し横にずれる。
たったそれだけで、勢いをつけすぎて止まれないキマイラの射程圏内から逃れられるのだから。
そして、キマイラはその勢いのまま、ガレキの山へと突っ込んでいった。
その過程で、何体かの猫サソリがはじきとばされる。
狙いがうまくはまった。
気は抜かないが、マートは内心でガッツポーズをとった。
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