過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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20:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 19:32:51.41 ID:FkLb1xlW0
大は小を兼ねるという言葉がある。
星すらも射程に収めた運命は、人々の生活など、容易く破壊するだろう。
だが、それらに民衆が気づくことはない。
当然だ。理解せずともその運命に挑む魔術士でさえ気づいていないのに、戦わぬ彼らが知りえるはずはないのだ。
魔術士は、戦う。
それは、あるいは自分の欲望のため。
またあるいは、世界を守るため。
そして、親しきものを守るため。
それぞれの理由を胸に、魔術士は強き意志を持って戦いに挑む。
いや、そうではなく、逆なのかもしれない。
つまりは、強き意志を持って戦いに臨める者のみが、魔術士になれるのかもしれない。
それはともかく、魔術士といえども休日はある。
いや、むしろ魔術士の方が普通の人よりも休日が多い。
それは、合成獣一体あたりの報酬が高額なことに起因する。
一回の報酬が高額な分、仕事の回数も数回で納められるのだ。
マートは、月の始め、中盤、終盤で二回ずつ仕事をこなすことにしている。
計六回。それだけ合成獣を討伐していけば、妹との二人暮らしは賄える。
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