過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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33:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:01:54.13 ID:FkLb1xlW0
 月中盤の仕事だ。平日昼間。
 さすがに得物は一目につかないところへ隠している。
 今回は、予定のあう魔術士がいなかったため、一人。
 ともかく、マートは『町』の中へ入っていった。
 相変わらずのガレキの山だ。
 ただ、それは合成獣にも吸収限界があるということを表しているのかもしれない。
 または、ただ単にこれらのガレキが吸収するに値するとみなされていないのかもしれないが……。
 猫サソリは今日もいる。
 あまり苦になる相手ではないが、何度もやりあいたい相手ではないことは確かだろう。
 それでも襲ってくるなら対処するしかない。
 マートは猫サソリをあしらいつつ、大型合成獣を探す。

 合成獣の生態は、地球上の生態に酷似している。
 つまりは、強力な個体ほど数が少ないのだ。
 うんざりするほどの猫サソリの数も、弱小個体の多さに起因する。
 そう、合成獣の基本システムは、地球上の他の生物となんら変わらないのだ。
 これらの理由から、一体に集中されるマザー説よりも、それぞれが個であるとする分散説というものの方が信じられている。
 だが、そんなことは魔術士にとっては関係のないことだ。
 彼女たちに与えられた目的はただ一つ。
 戦いに勝って生き残ることなのだから。


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